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フッティルーテンの寄港地案内

ノルウェー沿岸急行船は、大きな港町、荷物を荷下ろしするだけの小さな港町など34ヵ所の港に寄港しながら片道約2,400kmの距離を移動します。主な寄港地や絶景ポイントをご紹介します。

主な寄港地

©Shutterstock
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ベルゲン

賑やかな都会と雄大な自然が隣り合わせにあるノルウェー第2の町です。港沿いのカラフルな木造家屋が並ぶブリッゲン地区はユネスコ世界遺産。狭い路地の奥には小さなショップやギャラリーがあり、ジュエリー工房を覗いてみるのも楽しいです。ケーブルカーに乗ってフロイエン山を登れば街と海が一望でき、ハイキングを楽しむことができます。(1,12日目に寄港)


©Manfred Horender
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オーレスン

タラやサーモンの輸出が盛んに行われる漁業で発展した街。20世紀初めの大火により街は再建され、アールヌーボー調の建物が並ぶ美しい街並みとして世界的に有名。アールヌーボーセンターやオーレスン博物館などで歴史にふれるのも楽しいです。標高189mのアクスラ山に登れば眼下にオーレスンの美しい街を眺めることができます。(2,11日目に寄港)


©altafoto
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トロンハイム

997年まで歴史をさかのぼる中世ノルウェーの首都として栄えたノルウェー第3の都市。トロンハイム大学を中心に教育・研究期間が集まる学術都市でもあり、大学生たちの若々しい活気に溢れています。中世の面影を残すニーダロス大聖堂、跳ね橋、カラフルな倉庫群など、市内各所に歴史的な建造物が残されています。

(3,11日目に寄港)


©Frank Struß
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ボードー

北極圏の入口に位置する商業都市。第二次世界大戦でドイツ軍により破壊されたため、近代的な街並みです。大きなショッピング・センターがあり地元の人々の買い物スポットとして親しまれています。近くには直径150mにもなる渦潮”サルトラウメン”が現れ、ジュール・ヴェルヌやエドガー・アランポーの小説にも登場しました。

(4,10日目に寄港)


©Photo Competition
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トロムソ

大学やオーロラ研究施設がある北極圏最大の港町。港の周りにはカラフルな木造の建物が続く美しい街並みです。北極圏博物館、ポラリア(水族館)などの博物館が充実し、世界最北のビール工場マック・ビールのパブもあります。ステンドグラスが美しいトロムソ・ダーレン教会は是非訪れたいスポット。探検家アムンセンが北極探険に出発した地でもあります。(5,8日目に寄港)


©Toma Babovic
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キルケネス

フッティルーテンの北の終着港。

1950~70年代に鉄鉱石の発掘で発展した街で、ロシア国境までたった7kmの場所にあります。

約1.5m/10kgもの大きさにもなるタラバガニが獲れる街としても有名。冬季には雪と氷でできた幻想的な”スノーホテル”がオープンします。

(7日目に寄港)


©Eivind Lande
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ヴァルドー

ヴァルドーオイヤ(島)にある街で、ノルウェー本土とは海底トンネル(2,892m)で繋がっています。漁業が盛んな街で、港にはたくさんの漁船が係留されています。昔から”ポモール”=ロシア北西部の北海沿いにすむ人々との交易が盛んに行われました。1737年に建築された星形(八角形)をしたヴァルドー要塞があり、小さな博物館も併設されています。(7日目に寄港)


©Ørjan Bertelsen
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ハンメルフェルト

『世界で最も北にある街』と称される街で、北緯70°39’48””に位置しています。シベリアの最北端やアラスカの最北端ポイント・バーローなどと同じ緯度にもかかわらず、暖流のおかげで不凍港となっています。現在では沖合にあるスノービットLNGガス田が主な産業。ホッキョクグマなどの猟の歴史を展示しているポーラーベアークラブ(博物館)も人気。(5,8日目に寄港)


©Aslak Tronrud
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ストークマルクネス

ヴェステローレン諸島のハドセルオイヤ(島)にある港町でフッティルーテン生誕の地。港にはRichard Withの銅像があります。フッティルーテン博物館では、フッティルーテンの歴史を学ぶことができます。港には使われなくなった昔の船(Finnmarken号)が停泊しており、当時の船の様子を知ることができます。

(5,9日目に寄港)


©Lars Looström
©Lars Looström

スヴォルバール

風光明媚なロフォーテン諸島最大の街。世界最大ともいわれるタラの漁場を持つ港町です。タラ漁は1月~4月の冬季に行われ、この時期はとても活気づいています。ロルブーと呼ばれるカラフルな木造コテージが並び、独特の景観を作り出しています。”海にアルプスの頂上を浮かべたよう”とも称され、航路の中でも最も美しいエリアのひとつです。(4,9日目に寄港)


©Pauline Third-Guest  image
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ブレンネイスン

『ノルウェーの真ん中にある港町』と称されるノールラン地方の町。海に面する港通りと大通りの間にはレストランやショッピングセンターが並びます。港の目の前にあるキオスクのソフトクリーム(いちごソース)はノルウェー1の美味しさと評判です。近くには帽子のような形をした奇岩で有名なトルグハッテンがあります。(3,10日目に寄港)



絶景ポイント

© Trym Ivar Bergsmo
© Trym Ivar Bergsmo

セロイスンデ

セロイヤ島とセイランド島の間の狭い海峡で、セイランド島の山頂には2つの氷河を見ることが出来ます。荒々しい不毛な岩山が、海からそそりたつ極北の風景と岩山のすそ野にへばりつくように建つ小さな民家の眺めが印象的。夏の間、このエリアでは先住民サーメの人々がトナカイの放牧を行っています。(8日目の午後に通過)


©Nina Helland
©Nina Helland

ラフテスンデ海峡

ヴェステローレンとロフォーテンの間にあるラフテスンデ海峡は屈指の絶景スポット。20kmに渡り1,000m級の山壁が聳え、”アルプスの頂上を海に浮かべたよう"と形容されます。夏季には、天候次第で幅100mのトロルフィヨルドをクルーズ。フィヨルドの壁に手が触れることが出来そうなほど接近します。ドキドキしながら無事に通り過ぎるのを待ちましょう。(9日目の夕方に通過)


©Christian Herrlich
©Christian Herrlich

セブンシスターズ

7つの頂きが連なる山々。伝説では美しい七人姉妹が石になってしまったことから名付けられたと伝えられています。ノルウェーには、トロルと呼ばれる妖精(の一種)が伝承され、今でもその存在を信じる人がいます。彼らは太陽の光にあたると石になってしまうと信じられており、各地にトロルが岩山になったと云われる場所があります。(10日目の午後に通過)


©karen leigre
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トルグハッテン

トルグ島にあり、帽子に穴が空いているような不思議な形をした岩山。岩山の高さは258m、穴の大きさは幅20mで穴は氷河期に削られて出来ました。この地域の伝説では、放たれた矢から女性を守るために王様が帽子を投げ、それが石になったと伝えられています。(10日目の夕方に通過)



季節ごとに異なるフィヨルドへ

©Agurtxane Concellon
©Agurtxane Concellon

ガイランゲルフィヨルド

の間(ベルゲン出港6/1-8/31)、2日目(北行き)に世界遺産ガイランゲルフィヨルドを航行します。ガイランゲルフィヨルドは、500m級の山々から流れる数々の滝が美しいフィヨルド。その美しさはナショナル・ジオグラフィック誌で世界のベスト観光地に選ばれているほど。つづら折りのヘアピンカーブが続くトロールスティーゲンを訪れるエクスカーションもご用意しています。


©Georg-Dietrich Kunzendorf
©Georg-Dietrich Kunzendorf

ヨールンフィヨルド

の間(ベルゲン出港9/1-10/31)、2日目(北行き)にヨールンフィヨルドを航行します。ヨールンフィヨルドは、沿岸に点在する牧歌的な村と初雪をかぶった山々が美しく神秘的。大型観光客船と大量の観光客がおしよせる騒々しい夏のフィヨルドを離れ、静かにフィヨルドを満喫したい方におすすめです。秋の黄葉もお楽しみいただくことも可能です。