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沿岸急行船・乗船レポート 6日目

■6日目 ヨーロッパ最北の地とオーロラ再び出現

ヨールンフィヨルド
©船旅見聞録

ついにヨーロッパ最北端の地へやってきた!

ベルゲンを出港した船は北へと進み、北極圏を超え、ノルウェー最北エリアへ到達。秋の黄葉が美しく穏やかな気温だったベルゲンやトロンハイムと比べるとすっかり冬景色に様変わりしました。

思いっきり息を吸い込むと、鼻の奥がツンとするようなきりっとした北極圏の空気感は頭をすっきりさせてくれます。

ホニングスヴォーグから一面雪景色の不毛の地を進むと、ついにヨーロッパ最北端の地・ノールカップ岬に到着。

北緯71度10分21秒の地へ立てば、『思えば遠くへ来たもんだ・・・』という実感。

明日、下船するかと思うと、とても名残惜しい気持ちでいっぱいです。


木も生えていないごつごつとした岩山の荒々しいノルウェー極北の風景になってきました。暖流のノルウェー海を北へ北へ進んできた航路も、このあたりで東へと方向を変え寒々しいバレンツ海へ入りました。今日はノールカップを訪れるエスカーションに参加するため昼食は10:00に食べました。お腹がすいてはいませんでしたが、やっぱり見逃せません。

10:55、ホニングスヴォーグに到着しました。バイクはスタッドレスタイヤですっかり冬支度。バスでノールカップを目指します。一面白銀の世界は、数日前の黄葉とは全く異なる風景です。この地では夏には先住民サーミの人々がトナカイの放牧を行っていて、秋になると南部へ移動させるそうです。

ノールカップ岬は北緯71度10分21秒にあるヨーロッパ最北端・最果ての地です。我々を迎えてくれるかのように空一面に大きな虹が出て、まさにミラクル!と感動。ついに最北端にたどり着きました。思わず叫びたくなります。



午後、船に戻った後はジャグジーへ。ジャグジーで一日の疲れを癒す贅沢な時間はゆったりしたクルーズならではの醍醐味。今日もジャグジーに行こうかな♪船は動く温泉旅館のようです。カフェでおやつを食べながら、のんびりとおしゃべりをしたり、ラウンジでビールを飲んだり、手紙を書いたり、思い思いに過ごしました。

今日は最後のディナーです。前菜(ポーク・テリーヌ、セロリのスープ、根菜のテリーヌ)、メイン(シーゲル産北極イワナのソテー、豚肉(首)のコンフィ、レンズマメのロースト)、デザート(チョコレート・テリーヌ、本日のチーズ、本日のアイスクリーム、ヴィーガン・チョコレート・ケーキ)から好きなものを選びました。今日は欲張って、デザート二種類に挑戦!お腹いっぱいで幸せな気持ちで最後のディナーを終えました。



『オーロラ・アナウンス』が流れたので、急いで防寒着を着用してからデッキへ。昨日に続いてオーロラが見られました!空を舞うオーロラは気まぐれです。東の空に出ていたかと思うと真上に移動し、色の濃さや形を超えて現れます。昨日に引き続きオーロラ撮影にチャレンジ。最初はオーロラだけ映ればいいやだったのが、だんだん人も入れたいなとか背景の町と合わせてコントラクトをつけたいとか、だんだん撮影も欲張りになってきます。本格的に撮影したい方は一眼レフやミラーレスのカメラが良いと思いますが、映ればラッキーくらいでしたらスマホで十分オーロラが映る時代になりました。

首が疲れた・・・とラウンジで一休みして暖をとって、再度観測にチャレンジを繰り返し、最後の夜は更けていきました。撤退のタイミングが難しいです。