メコン川クルーズ・乗船レポート 4日目

■4日目 ライスペーパー工場と活気あふれるローカル市場探検


朝食後、小型ボートに乗り換えて出発です。出発する時にはミネラルウォーターを用意してくれます。川沿いには小型ボート用のガソリンスタンドがあります!メコン川では船が生活の一部なのです。19世紀半ばに建てられたBAC DUCさんの邸宅を訪問。螺鈿細工の美しい箪笥など豪華な家具が並んでいます。その次は米製品を製造する家族経営の工場を訪れました。メコン・デルタは世界有数のお米の産地です。奥さんがライスペーパー作りを見せてくれます。米粉をお水で溶いたものをパンケーキのように丸く載せるとカバーを掛けて蒸すと数十秒でライスペーパーの出来上がり。今度は男性チームが鍋でお米を煎り雷おこしのようなお菓子を作ります。燃料も藁を使うのです。お米には無駄がありません!お嬢さんたちはココナッツミルクを使ったお菓子を手で包んで完成させています。この地域とれる材料を使って家族で協力しながら暮らしています。その後は植木鉢を手作りする工房を訪れました。メコン川から世界中に輸出されているんだそうです。



船に戻ると、スタッフが冷たいタオルを持って出迎えてくれます。船内はクーラーがきいていて涼しいー。ほっとします。

そして待ちに待ったランチタイム!午前中は観光したのでお腹が空いています。サラダ、チャーハン、野菜炒めなどが並び、さあ何から食べようかな?今日はシェフによるフォー・コーナーが登場。牛肉、鳥肉、エビなど好きな食材を選んで特製フォーの出来上がり。少し疲れた体にはフォーのあっさりした味が嬉しい!ライムやコリアンダーなどのハーブで食欲も復活します。暑い南国ならではの知恵なのでしょう。郷土料理はその土地の気候風土に根ざして誕生しているんだなあと実感します。



午後はメコンデルタの活気あふれる街サデックへ。映画『ラマン』に登場する中国人青年フン・トゥイ・レ氏の邸宅があった街です。ベトナムの新宗教カオダイ教の寺院を訪れました。カラフルな寺院に大きな目が描かれていて神様の目なんだそう。お釈迦様も孔子も老子もキリストもムハンマドもヴィクトルユーゴ―まで!みんな聖人や使徒なんだそうです。

その後はサデックの市場へ。屋台、キッチン用品から米、野菜、魚、鳥、カエルなどの生鮮食料品まで多種多様なものが売られています。メコンデルタで収穫された新鮮な食材ばかりで、地元の人ための普通の市場です。いろいろな匂いが混ざり合い、まさにアジア!という雰囲気が満載。観光地だけでなくローカルの人々の普通の暮らしを体験できるのもリバークルーズの楽しみのひとつ。ガイドさんにあれは何?と質問すれば答えてくれるものも勉強になります。屋台で焼き鳥を買ってみました。香ばしくとても美味しかったです。



夕方、船に戻りプールにざぶーん。日差しに火照った体をクールダウンします。いつでもコーヒー、紅茶が用意されているので、お茶を飲みながらデッキチェアでのんびりと寛ぎタイム。夕陽がメコン川に落ちていきます。こんなにゆっくりと夕陽を眺めたのは生まれて初めてかもしれません。なんだかとても幸せな気持ちになります。晩御飯はトマトとモッツァレラシーズのサラダ、白身魚のハーブグリル、カラメルプリンです。コースディナーはそれぞれ二種類から選びことが出来ます。今日も大変美味しく頂きました。

夜はフランス映画『青いパパイヤの香り』が上映されました。

1950年代を舞台に旧家のお手伝いとして働くベトナム人少女の成長ストーリーです。インテリアや食器、美味しそうなお料理などがとても美しく描かれています。